阪大理系数学'10年後期[4]

Cは、2つの放物線 () ()で囲まれた領域内にあり、両方の放物線と共有点をもち、さらにy軸上に中心をもつとする。このとき、以下のことを示せ。
(1) Cおよぼのそれぞれと1点のみを共有するならば、かつである。
(2) Cおよびのそれぞれと2点を共有するならば、かつである。


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解答 と放物線の位置関係の問題なのですが、結局2次方程式を考えることになります。

(1) C、放物線y軸に関して対称なので、Cが共有点をもつときにおいて共有点をもてば、y軸に関してその共有点と対称な点もまた共有点となり、共有点は少なくとも2個あります。Cも同様です。
従って、C1点のみを共有するのであれば、その共有点はy軸上の点であり、放物線の頂点です。同様に、C1点のみを共有するのであれば、その共有点はy軸上の点での頂点です。ということは、円Cは、2を直径の両端とする円で、中心,半径の円だということです。円C方程式は、

 ・・・@
と連立すると、

のときです。
以外に共有点はないので、
xの方程式として解を持たないか、あるいは、が解になればよいので、より、
 ∴  ・・・A
@と、 を連立すると、

のときです。
以外に共有点はないので、
が解を持たないか、あるいは、が解になればよいので、より、
 ∴  ・・・B
A,Bより、Cおよぼのそれぞれと1点のみを共有するならば、かつです。

(2) (1)と同様に考えます。Cy軸に関して対称であることから、Cが共有点を2点持つのであれば、その2点はy軸に関して対称でy座標は共通です。また、2共有点は接点で、そのx座標は絶対値が等しく正負が異なります。同様にCが共有点を2点持つのであれば、その2点はy軸に関して対称でy座標は共通です。こちらも、2共有点は接点で、そのx座標は絶対値が等しく正負が異なります。
Cの中心を,半径をrとして、円Cの方程式を、

 ・・・C
とします。
と連立すると、
 ・・・D
重解をもつので、判別式について、
 ・・・E (2次方程式を参照)
この条件下にEの重解は、
 ・・・F
Cと、 を連立すると、
 ・・・G
重解をもつので、判別式について、
 ・・・H
この条件下にGの重解は、
 ・・・I
F,Iに文字cが入っているので、cを求めます。
E−Hより、

Fより、
このとき、の方程式より、
これが、以外の2解を持つために、より、
 ・・・J
Iより、
このとき、の方程式より、

これが、以外の2解を持つために、より、
 ・・・K
J,Kより、Cおよびのそれぞれと2点を共有するならば、かつです。


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