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最終更新日：2025年1月5日
文字列オブジェクトは、普通は、var str1 = "文字列1234";のようにして生成します。文字列には、lengthプロパティがあり、文字列の長さをstr1.lengthとして取得できます。"文字列1234"では7になります。全角文字も半角文字も1文字として数えます。
JavaScriptでは、文字列をbackquote(`)(キーボードでは、shift+'@'とします)で囲むことも可能で、こうすると、tx1 = "abc"，tx2 = "efgh"であるときに、`${tx1}d${tx2}`とすると、"abcdefgh"という文字列を作ることができます。
文字列オブジェクトのメソッドには、以下のようなものがあります。
includes
文字列中の第2引数で指定する開始位置(第2引数を省略すると0，つまり先頭から、1なら2文字め)以降に指定文字列があるかどうか探索します。あれば、trueを返します。以下では、文字列str1中で'列'を探し、2文字め以降で'3'を探し、3文字目以降で'字'を探します。
str1 = "文字列1234";
alert(str1.includes('列') + ' ' + str1.includes('3', 1) + ' ' + str1.includes('字', 2));
'列'はあるので最初がtrue，'3'は2文字め以降にあるので2つめはtrue，'字'は3文字め以降にはないので3つめはfalseを返します。
indexOf
文字列中の第2引数で指定する開始位置(第2引数を省略すると0，つまり先頭から、1なら2文字め)以降の指定文字列の位置を返します。なければ－1が返ります。以下では、3文字め以降で'列'を探し、4文字め以降で'列'を探します。
str1 = "文字列1234";
alert('列indexOf ' + str1.indexOf('列', 2) + ' ' + str1.indexOf('列', 3));
'列'は3文字めにあるので、前者は位置2を返し、後者は－1を返します。
match
文字列中に正規表現に一致するものがあるか探し、あれば一致した文字列を配列に入れて返します。以下の例では、str1の中で、'列'、数字、'2'という並びになっている位置を探します。 var str1 = "文字列1234";
alert('列12 match ' + str1.match(/列[1-9]2/));
文字列'列12'が返ります。次の例では、str5の中からreg1に指定するパターンを探し出して、配列ar3に格納します。
var str5 = "0abc123defg456efg789hij910klm111nop213q";
var reg1 = /[a-z]+(\d{3})[a-z]+(\d{3})[a-z]/g;
var ar3 = str5.match(reg1);
alert('match ' + ar3);
正規表現reg1は、アルファベット小文字が続いたあと3桁の数字が来て再びアルファベット小文字が続き、再度3桁の数字が来てアルファベット小文字が来る、というパターンです。gフラグ(reg1の最後の'/'の後の文字'g'です)が立っているので、文字列全体を探索し、str5の中に3回出てくるので、画面には、マッチしたパターンが3つ、
match abc123defg456e,fg789hij910k,fg789hij910k
と表示されます。gフラグが付いていない場合は、最初一致するものを見つけたところで終了します。一致するものがなければ、nullを返します。
replace
文字列中に正規表現に一致するものがあれば、指定文字列で置き換えます。以下の例では、str1の中で、'列'、数字、2と続く部分を文字列'XYZ'で置き換えます。
var str1 = "文字列1234";
str1 = str1.replace(/列[1-9]2/, 'XYZ')
alert('列1 replace ' + str1);
画面に、列1 replace 文字XYZ34と表示されます。
search
文字列中に正規表現に一致するものがあるか探し、あれば位置を返します。一致するものがなければ、－1を返します。最初の例では、str1の中から、'列'に続いて数字が出てくる位置を探します。2番目の例では、文字列末尾に数字が出てくる位置を探します。
var str1 = "文字列1234";
alert('列1 search ' + str1.search(/列[1-9]/));
alert('$ search ' + str1.search(/[1-9]$/));
最初の例では、'列1'の位置2が返ります。2番目の例では、末尾の'4'の位置6が返ります。以下の例では、str5の中でreg1のパターンを'g'フラグがついているので、文字列全体で探します。
var str5 = "0abc123defg456efg789hij910klm111nop213q";
var reg1 = /[a-z]+(\d{3})[a-z]+(\d{3})[a-z]/g;
alert(str5.search(reg1));
とすると、検出したパターンの位置の1を返します。
slice
文字列の第1引数番め(先頭は0)から第2引数番めの前の部分を抜き出します。第2引数を省略すると末尾までを抜き出します。以下の例では、文字列str1の2番めのcから5番めの前のeまでを抜き出してstr2に格納します。
str1 = "abcdefghij";
var str2 = str1.slice(2, 5);
alert(str2);
ダイアログに、抜き出された文字列が、cdeと表示されます。
split
区切り文字を指定して、文字列を分割し配列を作ります。以下では、','で区切って配列を作ります。
var str1 = "abc,defg,hijkl,mnop";
car ar1 = str1.split(',');
alert(ar1[0] + '\n' + ar1[1] + '\n' + ar1[2] + '\n' + ar1[3]);
分割された文字列が、
abc
defg
hijkl
mnop
と表示されます。
toLowerCase
文字列の文字をすべて小文字にします。
var str2 = "XYZ";
alert(str2.toLowerCase());
とすると、ダイアログにxyzと表示します。
toUpperCase
文字列の文字をすべて大文字にします。
var str3 = "abcdefg";
alert(str3.toUpperCase());
とすると、ダイアログにABCDEFGと表示します。
日付オブジェクト、正規表現オブジェクト、文字列オブジェクトのテストを行ったHTMLファイルはこちら。
JavaScriptでは、文字の内部処理はUTF-16(16ビットで文字を識別する)によって行っているので、UTF-8の全文字を扱えるわけではないことに注意が必要です(詳しくは、「サロゲートペア」でネット検索してみてください)。
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