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最終更新日:2025年1月4日
windowオブジェクトは、画面を表すオブジェクトです。ブラウザ画面上に表示されているオブジェクトは、windowを親とする子オブジェクトです。windowのメソッド、プロパティでは、<script>~</script>において、"window."を省略して、あたかも組み込み関数、組み込みデータであるかのように記述でき、そのときは、windowオブジェクトに対して動作します。windowのメソッド、プロパティの中には、子のオブジェクトに対して利用できるものもあります。window以外のオブジェクトに対して利用する場合、あるいはウィンドウを複数開いている場合には、オブジェクトを指定する必要があります。windowオブジェクトのメソッドには以下のようなものがあります。
addEventListner
window上で起きるイベントの処理を行うイベントハンドラを設定します。第1引数はイベントを指定します。第2引数でイベントハンドラの関数名を指定します。第3引数はfalseとしてください。マウス・クリックでmouseClickFunc()を起動する場合には、
addEventListner('click', mouseClickFunc, false);
とします。
alert
メッセージの書かれたダイアログを表示します。
alert(messge);
文字列messageの書かれたダイアログを表示して、ユーザーが[OK]ボタンをクリックするのを待ちます。ダイアログはモーダル・ウィンドウ(ユーザーがOKボタンをクリックするまでの他の動作を行えない)です。
blur
フォーカスを外します。引数に関数を指定すると、フォーカスが外れたときに関数が呼び出されます。
cancelAnimationFrame
アニメーション用のリクエストをキャンセルします。
cancelAnimationFrame(ID);
reauestAnimationFrame()の戻り値のIDを指定して、アニメーションのサイクルを停止させます。
clearInterval
繰り返し動作をキャンセルします。
clearInterval(ID);
setInterval()の戻り値のIDを指定して、繰り返し動作のサイクルを停止させます。
clearTimeout
タイムアウトを解除します。
clearTimeout(ID);
setTimeout()の戻り値のIDを指定して、設定されているタイムアウト処理を解除します。
close
ウィンドウを閉じます。
close();
現在表示中のウィンドウ、そこから呼び出されたウィンドウを閉じます。
focus
オブジェクトが最前面に表示されるようにリクエストします。引数に関数を指定して、フォーカスされたときにその関数を呼び出すことができます。
focus();
但し、状況により、最前面に来ない場合があります。
moveBy
ウィンドウを移動させます。
moveBy(xd, yd);
ウィンドウを右にxd,下にydだけ移動させます。負の値を指定すると逆方向に動きます。
moveTo
ウインドウを移動させます。
moveTo(x, y);
ウィンドウの左上の点が(x, y)に来るようにウィンドウを移動させます。
open
ウィンドウを開きます。
open(url, target, option);
urlは、ウィンドウに表示するウェブサイトのURL文字列です。targetには、"_blank"(新規ウィンドウでurlを開く),"_self"(現在のフレームでurlを開く), "_parent"(現在フレームの1つ上位のフレームでリンクを開く), "_top"(フレーム分割された中で最初のフレームでurlを開く),またはウィンドウ名(<a>タグ内のtarget指定に設定できる)を指定します。optionは、ウィンドウの幅、高さ、左上の位置、メニューバーの有無、ツールバーの有無、アドレスバーの有無、ステータスバーの有無、サイズ変更の可否、スクロールバーの有無を指定する文字列で、省略可能です。例えば、苦学楽学塾サイトを、新規ウィンドウで、ウィンドウ左上位置が(200, 100),幅が500,高さが250,メニューバー付きで表示するのであれば、
url = "https://kgkrkgk.com";
target = "_balnk";
option = "width=500,height=250,left=200,top=100,menubar=0";
open(url, target, option);
とします。
prompt
ユーザーにテキスト入力を促すダイアログを表示します。
prompt(string, default);
ダイアログ内に、入力を促す文字列stringを表示して、入力用のテキストボックスにデフォルト文字列defaultを表示し、入力待ちになります。defaultは省略可能です。ユーザーが[OK]ボタンをクリックすると、テキストボックス内の文字列を返します。ダイアログはモーダル・ウィンドウ(ユーザーがOKボタンをクリックするまでの他の動作を行えない)です。
removeEventListener
既に設定されているイベントハンドラを削除します。イベント登録でaddEventListner('click', mouseClickFunc, false);としている場合、このイベントハンドラを削除するのには、
removeEventListner('click', mouseClickFunc);
とします。
requestAnimstionFrame
決まったタイミングで、指定した関数を起動する仕組みを提供する関数です。
requestAnimstionFrame(callback);
callbackは引数を1つ取る関数の名前を指定します。callback()関数は、DOMHighResTimeStampを引数として呼び出されますが、この引数には、callback()関数が呼び出される時刻をミリ秒単位で表した数値が入っています。これを利用して、決まったタイミングで画面上で画像を移動させたり、表示内容を変えることができます。callback()の処理の中で、再度requestAnimstionFrame(callback)を呼び出して、アニメーションを継続させます。この関数は、ディスプレイのリフレッシュ・レート(1秒に60回表示)に合わせてcallback()を起動するようにできているらしいです。requestAnimstionFrame()は、リクエストのIDを返します。このIDをcancelAnimationFrame()に渡すことにより、callback()関数の起動を止めることができます。
resizeBy
ウィンドウのサイズを変更します。
resizeBy(xd, yd);
ウィンドウの幅をxd,高さをydだけ拡大します。xd,ydに負の数値を設定すると、縮小になります。
resizeTo
ウィンドウのサイズを変更します。
resizeTo(width, height);
ウィンドウの幅をwidth,高さをheightに変更します。
setInterval
指定時間ごとに、指定した関数を繰り返し起動する仕組みを提供する関数です。
setInterval(callback, time);
time(ミリ秒単位の数値)に指定した時間毎に、callback()関数を繰り返し起動します。callback()関数が引数をとる場合、callback(arg1, arg2)というような場合には、
setInterval(callback, time, arg1, arg2);
というようにします。window.setInterval()は、リクエストのIDを返します。このIDをclearInterval()に渡すことにより、callback()関数の繰り返し起動を止めることができます。
setTimeout
指定のタイミングで、指定した関数を再起動する仕組みを提供する関数です。
setTimeout(callback, time);
time(ミリ秒単位の数値)に指定した時間をおいて、callback()関数を起動します。callback()関数が引数をとる場合、callback(arg1, arg2)というような場合には、
setTimeout(callback, time, arg1, arg2);
というようにします。setTimeoutは、リクエストのIDを返します。このIDをclearTimeoutに渡すことにより、callback()関数の再起動を止めることができます。
windowオブジェクトのプロパティには以下のようなものがあります。
closed windowが閉じられている時にtrueです。
document windowに表示されている文書です。
history 表示履歴を保持しているhistoryオブジェクトです。以下のような、プロパティ、メソッドを持っています。
history.length 履歴の個数です。
history.current 現在表示中のページのURLです。
history.previous 現在表示中のページの前に表示されていたページのURLです。
history.next 現在表示中のページの次に表示されるページのURLです。
history.back() 現在表示されているページの前に表示されていたページを表示します。
history.forward() 現在表示されているページの次に表示されるページを表示します。
history.go(n) nが正のとき、現在表示されているページからnページ先に飛びます。nが負のときは、nの絶対値分だけ戻ります。
location 現在表示中の文書の情報を保持しているオブジェクトです。
location.href 現在表示中の文書のURLです。
onload ウィンドウに文書がロードされた時に実行されるイベントハンドラを設定取得します。
name ウィンドウの名前です。
parent 親ウィンドウです。
screen ウィンドウのサイズを取得します。変更するにはresizeByメソッド、resizeToメソッドを使います。
status ウィンドウのステータス・バーの表示内容を設定・取得します。
top ウィンドウ階層の最上位のウィンドウです。
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