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最終更新日：2024年12月31日
Pythonを使ってみて気づいたことをおもむろにまとめておきます。
まず、グローバル変数の使い方から。
試行錯誤の結果、C言語のグローバル変数のように使いこなすには、以下のように、グローバル変数をまとめたモジュールglobal1.pyを作り、from文を使えばよいことが分かりました。
var1 = "初期化"
class1Count = 0;
def func1(a, b):
return a+b;
class class1:
def __init__(self, name):
self.name = name
self.no = class1Count
class1Count += 1
return
def getName(self):
return (self.no, self.name)
global1.pyでは、文字列変数var1，クラスclass1のメンバ数を保持するclass1Count，関数func1()，クラスclass1が保持されています。
global1.pyを参照する側では、まず、
import global1 as g
として、global1の内容を参照し、短縮名'g'で参照する、と宣言し、
from global1 import va1, func1, class1
として、global1内にある、va1， func1， class1を使う、という宣言をします。
global1内のvar1にアクセスするには、短縮形gを用いて、g.var1とすればアクセスできます。
g.var1 = "test5開始"
という具合です。ただ、C言語のextern宣言とは違い、"g."を付ける必要があります。Pythonでは、たくさんのモジュールを使う、という思想になっているので一々モジュール指定するのもやむを得ないかも知れません。global1の関数func1を使うときも、"g."を付けて、
result = g.func1(2, 5)
とします。resultには、2+5=7の7が入ります。class1のインスタンスc1，c2を作る場合も、
c1 = g.class1("test1")
c2 = g.class1("test2")
のようになります。class1のgetNameメソッドを動かすときは、普通にインスタンスから呼び出して起動できます。
var3 = c2.getName()
これで、var3[0]に1，var3[1]に"test2"が入ります。
次は、ファイルの読み書きについて。まず、
fd1 = open("data3.txt", 'w')
str1 = "abcdefghij"
fd1.write(str1)
str1 = "klm"
fd1.write(str1)
str1 = "nopqrstu"
fd1.write(str1)
str1 = "vwxyz"
fd1.write(str1)
fd1.close()
のようにして、data3.txtを作り、これを開いてみると、内容は、
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
となります。fd1.write()では、改行は入りません。改行を入れるためには、
fd1.write(str1+"\n")
のようにすると、data3.txtは、
abcdefghij
klm
nopqrstu
vwxyz
となり、改行が入ります。CSV形式で出力する場合、項目ごとに、str1+","としてfd1.write()を実行し、行末の項目のときに、str1+"\n"としてfd1.write()を実行すればよいことになります。
上記の改行付きdata3.txtを読み込んでみます。
fd2 = open("data3.txt", 'r')
str2 = fd2.read()
print(str2)
fd2.close()
とすると、一気にstr2に読み込まれて、画面に、
abcdefghij
klm
nopqrstu
vwxyz
と表示されます。メソッドの説明に文字列のメソッドが抜けてしまいましたが、split()というメソッドがあり、以下のように、ar1という配列に改行で分解して文字列を入れることができます。
ar1 = str2.split('\n')
とすると、ar1[0]="abcdefghij"，ar1[1]="klm"，ar1[2]="nopqrstu"，ar1[3]="vwxyz"となります。CSVファイル読み込みの場合、改行で分解した後に、各行を、split(',')としてカンマ','で分解すれば、各項目のデータが得られます。
問題は、1行ずつ読み込む場合で、
fd2 = open("data3.txt", 'r')
ar1 = []
for str1 in fd2:
ar1.append(str1)
とすると、各行を読み込んだstr1の末尾に改行コード'\n'(0A)が付いてしまい、これの除去が意外と厄介です。str2 = str1.rstrip('\n') (str1の末尾の'\n'を除去)とするか、str2 = str1[:-1] (str1の末尾の文字を除去)とするかです。
ここで、1つ注意点があります。データ・ファイルのパスの指定の仕方ですが、フル・パスで、fd2 = open("C:\python\test\data3.txt", 'r')のように指定すると、エラーになってしまいます。文字列中の'\'という文字は、エスケープ・シーケンスという特殊処理の先頭文字なので、'\p'，'\d'という特殊コードであると見なされてしまうのです。実は'\n'も改行を表す特殊コードです。'\'という文字自体を指定するためには'\\'と'\'を2つ重ねる必要があります。従って、fd2 = open("C:\\python\\test\\data3.txt", 'r')としなければいけません。'\t'は[TAB](16進で09)，'\r'は[CR](16進で0D)です。ちなみに、Windows上では、'\n'は16進で0D，0Aの並びだったりします。
ついでに書いておくと、Pythonのモジュールでも書いていますが、import osとして、osモジュールを呼び出しておくと、os.getcwd()とすれば、カレント・ディレクトリを取得できます。os.chdir()とすると、カレント・ディレクトリを変更できます。モジュールは他のmathモジュールなどもそうですが、Pythonをインストールしたディレクトリの中の\Libというディレクトリに収録されています。import osと書いておけば、Pythonが自動的に探してくれます。
またPythonでは、文字コードの処理にも注意が必要で、標準で文字コードがUTF-8になっているために、EXCELの表のように、縦にきちんとそろえて表示させる、ということが困難です。ネットを探索すると、これを打開する方法などが紹介されているのですが、色々と高度な技術を必要とするようで困りものです。国際化の上では、UTF-8にするのは当然と言えるのかも知れませんが、UTF-8は日本語の処理とは相性が悪いことも頭に入れておく必要があります。
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