最大値・最小値の定理
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最大値・最小値の定理:閉区間において連続な関数は、その区間内で最大値、最小値をもつ。
詳細な証明は専門的になるので省略します。
(i) 閉区間で連続ということは、が区間内のすべての実数xで定義されているということなので、となるにおいて、
‘'というようなことはありません。
‘'となるようなcがあるなら、が定義されないということだからです。
(ii) また、となるにおいて、‘閉区間内のすべての実数xについて,かつ'を満たす実数Aは存在しません。
なぜなら、は連続なのでであって、なら、であり、閉区間内のすべてのxについてであることに矛盾してしまうからです。
(i),(ii)より、‘閉区間内のすべての実数xについて,かつ'を満たす実数が存在して、このAが閉区間におけるの最大値です。
同様に、最小値の存在を考えることができます。
なお、開区間においては、がこの区間で単調増加な場合には、であって、,がそもそも定義されないか、されたとしても、が値,をとらないので、最大値、最小値をもつとは限りません。
開区間の場合には、最大値、最小値をもつ場合もありますが、どちらか、あるいは、両方とも、もたない、ということがあり得ます。
例.3次関数は、,,より、増減表は以下の通り。
増減表より、は、全実数においては、最大値、最小値をもちません。開区間においても最大値、最小値をもちません。
閉区間では、最大値、最小値をもちます。
閉区間においては、最大値,最小値をもちます。
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