東大文系数学'07年前期[2]
rはをみたす実数、nは2以上の整数とする。平面上に与えられた1つの円を、次の条件@,Aをみたす2つの円で置き換える操作(P)を考える。
@ 新しい2つの円の半径の比はr:で、半径の和はもとの円の半径に等しい。 A 新しい2つの円は互いに外接し、もとの円に内接する。
以下のようにして、平面上に個の円を作る。
・最初に、平面上に半径1の円を描く。
・次に、この円に対して操作(P)を行い、2つの円を得る(これを1回目の操作という)。
・k回目の操作で得られた個の円のそれぞれについて、操作(P)を行い、個の円を得る()。 (1) n回目の操作で得られる個の円の周の長さの和を求めよ。 (2) 2回目の操作で得られる4つの円の面積の和を求めよ。
(3) n回目の操作で得られる個の円の面積の和を求めよ。
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解答 条件Aの意味が不明です。重ならない、という程度のことなのでしょうか?
半径Rの円に操作(P)を施すと、半径の円と半径の円ができます。
半径Rの円の円周の長さは,面積はです。
半径の円の円周の長さは,面積はです。
半径の円の円周の長さは,面積はです。
(1) 操作(P)の実行により、半径Rの円について、円周の長さの和は、となり、変化しません。 操作(P)実行前のすべての円について、円周の長さの和は変化せず、1回目の操作前の半径1の円周の長さはなので、n回目の操作で得られる個の円の周の長さの和も ......[答]
(2) 操作(P)の実行により、半径Rの円について、円周の面積の和は、となり、倍になります。 1回目の操作前の半径1の円の面積はです。2回目の操作で得られる4つの円の面積の和は、 ......[答]
(3) (2)より、n回目の操作で得られる個の円の面積の和は、 ......[答]
注.要するに、n回操作後の円周の長さの和は、定数値となる数列、n回操作後の面積の和は、初項,公比の等比数列、ということです。
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