うなり 関連問題
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ピアノやギターのような弦楽器のチューニング(音程を合わせる作業)を行うとき、2つの弦で同じ音程の音を鳴らして、うぁん、うぁん、うぁん、うぁんと聞こえていたら、2つの弦で音程が合っていない、そこで弦の張り方を調整すると、だんだん、このうぁんが間延びしてきて、うわあ〜ん、うわあ〜ん、うわあ〜ん、となり、音程が合ってくるに従い、うわあ〜〜〜ん、うわあ〜〜〜ん、となり、ついに、このうぁんがなくなって澄んだ音が聞こえてくると、チューニング成功です。このうぁんがうなりです。今は、機械を使ってチューニングするかも知れませんが、うなりを聞きながらうなりがなくなるように調整する、というのが本来のチューニングです。
うなりは、微妙に異なる2つの振動数の音を同時に鳴らすと観測されます。
時刻t ,位置における、2つの振動数,の音波の変位,を表す正弦波の式は、振幅をA,音速をvとし、初期位相を考えないことにすると、
この2波が重ね合わされると、
この中で、は、とが近い値の時には、ほぼ元の音波,の振動を表します。が元の音波の振幅のような働きをします。
例えば、,とすると、
は、元の音波の振動数に近い100Hzの振動を表しています。図示すると、右図のようになります。
は、1Hzの振動を表しますが、人間の耳に聞こえる100Hzの音は強弱となって聞こえ、人間の耳はうなりを、振幅の2乗に比例する波のエネルギーの形、
で感知するので、うなりの振幅は、2Hzの振動のように聞こえます。そこで、は、1Hzの振動ですが、「うなりの振動数」と言うときは、2Hz ()と考えます。
つまり、2つの近い振動数,の音波を重ね合わせたときのうなりの振動数は、
また、うなりの周期は、
です(絶対値をつけるのはかはいずれの場合でも正数の値にするためです)。
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