共通テスト数学IIBC '25年第3問 

k0でない実数とし、2次関数とする。はどちらも導関数がであるような関数で、で極小値0をとり、で極大値0をとるとする。

(1) まず、の場合を考える。
の導関数がであることから
であり、で極大値をとる。また、の導関数がであることから
 (Cは積分定数)
と表され、で極小値をとる。さらにに関する条件からである。

(2) 次に、の場合を考える。
このとき、に関する条件から、のグラフとの極値について調べよう。

(i) で極値をとることから、であり、の前後での符号は。さらに、で極大値をとることから、であり、の前後での符号は。したがって、の導関数はであることに注意すると、座標平面においてのグラフの概形はであることがわかる。

の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい)
 負から正に変わる   正から負に変わる   変わらない

については、最も適当なものを、右ののうちから一つ選べ。なお、
y軸は省略しているが、上方向が正の方向であり、x軸は直線を表している。
(ii) に関する条件から、すべての実数xに対して

が成り立つ。このことと(i)の考察により、の極大値は
と表され、の極大値は、関数のグラフとx軸で囲まれた図形のと等しいことがわかる。
さらにに関する条件から、の極大値は、と等しいことがわかる。

の解答群
(同じものを繰り返し選んでもよい。)
 0   1   k   x

の解答群
       

の解答群
 面積   面積の−
1

の解答群
 極小値   極大値
 極小値の−
1倍   極大値の−1



【広告】ここから広告です。ご覧の皆さまのご支援ご理解を賜りたく、よろしくお願いいたします。
【広告】広告はここまでです。

解答 (2)では昨年に続いて抽象関数が扱われています。難しくはありませんが、丁寧に注意深く解答する必要があります。

問題文の設定より
(導関数を参照) ・・・@
で極小値
0をとる(3次関数の増減を参照)ので、 ・・・A
で極大値
0をとるので、 ・・・B
より、
aを定数として ・・・C

(1) のとき、 ア 6 イ 6 ......[]
とすると、
で極大、で極小となります。 ウエ 1 ......[]
@,Aより、として、
 ・・・D
2 カ 3 ......[]
と同じくで極小値をとります。 キ 0 ......[]
または、で極大なので、D,Bでとして、
 ∴  クケ 1 ......[]

(2) の場合を考えるので、A,Cより増減表は以下のようになります。
x 0 k 
00
0

増減表とCよりです。
(i) Aよりです。 コ 0 ......[]
上記増減表より、の前後での符号は負から正に変わります。 サ 0 ......[]
Bよりです。 シ 0 ......[]
上記増減表より、の前後での符号は正から負に変わります。 ス 1 ......[]
増減表より、のグラフの概形はです。 セ 3 ......[]
(ii) @よりbを定数として、と書くことができますが、であれば、となります。の値は0とは限らず、増減表よりなので、選択肢の中でとなるのものはのみです。 ソ 3 タ 0 ......[]
つまり、です。の極大値は増減表よりですが、です。 チ 2 ツ 0 ......[]
A,Bよりなので、のグラフとx軸で囲まれた図形の面積と等しくなります(定積分と面積を参照)。 テ 0 ト 0 ......[]
Dと同様に、 ・・・E
Aよりなので、 ・・・F
Eでとし、Bよりなので、
Fより、
つまり、の極大値は、の極小値倍です。 ナ
2 ......[]



【広告】ここから広告です。ご覧の皆さまのご支援ご理解を賜りたく、よろしくお願いいたします。
【広告】広告はここまでです。

  数学TOP  TOPページに戻る

【広告】ここから広告です。ご覧の皆さまのご支援ご理解を賜りたく、よろしくお願いいたします。
【広告】広告はここまでです。

各問題の著作権は
出題大学に属します。

©2005-2025
(有)りるらる
苦学楽学塾 随時入会受付中!
理系大学受験ネット塾苦学楽学塾
(ご案内はこちら)ご入会は、
まず、こちらまでメール
お送りください。