群馬大医数学'08年[5]
次の問いに答えよ。
(1) αを実数とし、,とおく。このとき、 を証明せよ。 (2) を用いて、を示せ。
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解答 (1) 証明すべき式の左辺を、との相加平均と見ても厳しいものがありそうです。そこで、証明すべき式を変形します。 さらに、と1つを移項して、 こうした変形はよく行われるものです。
さて、ここで、,を代入すると、 となって、左辺と右辺が同じ形になります。題意は、とするとき、 ・・・@ を証明せよと言っていることがわかります。
のにおける接線はで、 であることを思い浮かべましょう。
でかつとなるようなα,例えば、を満たすαをもってきます。なので、が単調増加であることを示せれば、@が言えます。αをすべての実数で考えるとの符号がコロコロ変わるので面倒です。そこで、の場合とそれ以外の場合を分けて考えることにします。
が大きくなると、と ()との差が大きくなって、不等式を示しやすくなるはずです。
(i) のとき、より、 また、
よって、 ・・・A (ii) において、関数 を考えます。 より、は、において単調増加な関数です。
よって、
∴ 従って、であれば、です。
が単調増加であることから、
つまり、 ・・・B ∴ よって、のとき、 ∴ (等号はのとき) (i),(ii)より、すべての実数αについて、,とおくとき、 (等号はのとき) (証明終)
(2) がある数値より大きいことを言いたいので、(1)の不等式の左辺にが出てくるようにして、 ∴
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