京都府立大数学'09年[1]
定数aを実数とし、とする。関数
とする。以下の問いに答えよ。
(1) とするとき、tの値の範囲を求めよ。 (2) yをtの式で表せ。
(3) がつねに成り立つように、aの値の範囲を求めよ。 (4) 方程式が3個以上の異なる実数解をもつように、aの値の範囲を求めよ。
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解答 三角関数と2次方程式・2次関数の融合問題です。
ここで、αは、,を満たす角で、
∴ より,
∴ ......[答]
(2) これとyの式を見比べると、より、 これより、
......[答]
(3) とおきます。軸の位置が、(1)で求めたという範囲のどこにあるか、(i) 範囲から左側() (ii) 範囲内の左側() (iii) 範囲内の右側() (iv) 範囲から右側() ということで分類して、の最大最小を考えます(2次関数の最大最小を参照)。 (i) のとき、においてyは単調増加なので、 最小値:
最大値:
となるために、 かつ より、これを満たすaはありません。 最小値:
最大値:
となるために、 かつ と合わせて、 ・・・@ (iii) のとき、軸は範囲の右側にあって、です。 最小値:
最大値:
となるために、 かつ と合わせて、 ・・・A (iv) のとき、においてyは単調減少なので、 最小値:
最大値:
となるために、 かつ より、これを満たすaはありません。 @,Aより、 ......[答]
(4) , ・・・B の解は、
を連立したときの解です。Cの実数解の個数は多くても2個です。Dはtの値を固定するとき、実数解の個数は多くても2個です。
従って、Bが3個以上の相異なる実数解をもつとき、(1)よりCはの範囲に2個の相異なる実数解をもちます。 ・・・E
このとき、Cの解tに対してDは自動的に1個または2個の実数解をもち、題意を満たします。
として、Eより(2次方程式の解の配置を参照)、 Cの判別式: ・・・F
の軸: ・・・G
端:, ・・・H Fより、, ・・・I
Hより、 ・・・J
IかつGかつJより、 ......[答]
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