横国大工数学'09年後期[2]
次の問いに答えよ。
(1) をみたす正の整数x,yの組をすべて求めよ。 (2) をみたす正の整数x,yの組をすべて求めよ。 (3) を因数分解せよ。 (4) nを正の整数とする。をみたす正の整数x,yが存在することを示せ。
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解答 (4)では、(3)の利用の仕方で少々悩むかも知れません。
2009は7の倍数です。なお、整数、因数分解を参照してください。
(1) です。 より、であって、以下の3つの場合に限られます。 (i) , 連立して解くと、
, (ii) , , (iii) , , ∴ ......[答]
(2) より、に限られます。 このうち、yが正の整数になるのは、,の場合と、,の場合のみです。 ......[答]
(3)
(4) (2)より、,として、 ・・・@ をかけて、 ・・・A となるので、@にをかけて、 とできないか、と、考えてみます。
これは、
となるので、 である必要がありますが、41がネックとなって、mを整数にできそうもありません。そこで、(3)をどうにかするのだろう、ということになります。
まず、Aによると、の場合に、,とすれば、 になるわけで、の場合には、をみたすx,yが存在します。
の場合には、Aを2乗して、 ・・・B となりますが、ここで、(3)を使って、,,,とすると、 とできるので、
とすれば、
・・・C
とできることになります。の場合にも、をみたすx,yが存在します。
の場合には、Cの、 にさらに、Aのをかけて行くことになります。 この左辺を、(3)を使って、,,,として変形すると、 とできるので、の場合にも、をみたすx,yが存在します。
あとは、この流れを、連立漸化式を用いて、数学的帰納法の枠組みに入れればよいわけです。以下のような答案にまとめられるでしょう。nを正の整数とするとき、をみたす正の整数,が存在することを数学的帰納法により示す。 (U) のとき、をみたす正の整数,が存在すると仮定する。 つまり、
この両辺に、をかけると、 より、
とすれば、
(T),(U)より、nを正の整数とするとき、をみたす正の整数,が存在する。
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