京大理系数学'02年前期[2]
半径1の円周上に相異なる3点A,B,Cがある。
(1) ならばは鋭角三角形であることを示せ。 (2) が成立することを示せ。また、この等号が成立するのはどのような場合か。
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解答 優れた解法があるようですが、思いつけた人はそれで良いですが、試験場では下記のようなものでしょう。難問です。
@両辺にを加えると、 ∴ (∵ BCは円の直径2よりも小さい)同様に、,
よって、A,B,Cすべて鋭角だから、は鋭角三角形。
(2) 円の中心をO,,,とします。,,,,です。 (α,β,γは、三角形の内角ではなく、三角形の外心と各頂点を結ぶ線分同士のなす角であること、また、三角形が鈍角三角形の場合、α,β,γのどれかが鈍角に対する中心角になるときには、よりも大きな角になることに注意)余弦定理より、 ・・・A
とおきます。ここで、
・・・B です。
(i) ,つまり、のとき、Bの各辺に ()をかけてを加えることにより、 ・・・C 左側の等号は、,つまり、のときに成立。
右側の等号は、,つまり、のときに成立。 (ii) ,つまり、のとき、Bの各辺に ()をかけてを加えることにより、 ・・・D 左側の等号は、,つまり、のときに成立。
右側の等号は、,つまり、のときに成立。 そこで、とおいて、
(i)のとき、より、 このとき、,
Cより、
ここで、となるのは、かつ、,つまり、のとき、
即ち、のときで、このとき、は正三角形です。
(ii)のとき、より、 このとき、,
Dより、
ここで、となるのは、かつ、,つまり、のときですが、このとき、で、,なので、にはなり得ません。 以上より、であって、等号成立は、が正三角形のときです。
Aより、であって、等号成立は、が正三角形のとき ......[答]
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