共通テスト数学IIB '23年第5問
三角錐PABCにおいて、辺BCの中点をMとおく。また、とし、この角度をθとおく。ただし、とする。
(1) は と表せる。また、
・・・@ である。
の解答群
(2) とし、さらに が成り立つ場合を考える。このとき
である。さらに、直線AM上の点Dがを満たしているとする。このとき、である。
(3)
で定まる点をQとおく。とが垂直である三角錐PABCはどのようなものかについて考えよう。例えば(2)の場合では、点Qは点Dと一致し、とは垂直である。
(i) とが垂直であるとき、を,,を用いて表して考えると、が成り立つ。さらに@に注意すると、からが成り立つことがわかる。 したがって、とが垂直であれば、が成り立つ。逆にが成り立てば、とは垂直である。
の解答群 の解答群
(ii) kを正の定数とし
が成り立つとする。このとき、が成り立つ。
また、点Bから直線APに下ろした垂線と直線APとの交点をとし、同様に点Cから直線APに下ろした垂線と直線APとの交点をとする。
このとき、とが垂直であることは、であることと同値である。特にのとき、とが垂直であることは、であることと同値である。
の解答群 の解答群 の解答群 △PABと△PACがともに正三角形 △PABと△PACがそれぞれ,を満たす直角二等辺三角形 △PABと△PACがそれぞれ,を満たす二等辺三角形 △PABと△PACが合同
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解答 (2)に書かれている,が(3)にも及んでいると錯覚すると行き詰まります。深く考え込まずに流れに乗って進める方が良さそうです。最後のシだけ不可解なので、消去法で解答しましょう。必要性だけ考えると解答が2つあるように見えますが、逆も確かめる必要があります。
(1) Mは辺BCの中点なので、 (ベクトルの内分・外分を参照) ア 1 イ 2 ウ 1 エ 2 ......[答] ,および、内積の定義より、 ・・・@ オ 1 ......[答]
(2) @より、 カ 9 ......[答] とおくと、カ,(1)の結果を用いて、より、
(3) ここでは、△ABPも△ACPも直角二等辺三角形ではない、またとして考えます。点Qを、 で定めると、Mが辺BCの中点であることから、 ∴ ケ 3 ......[答] 以上より、 ⇔ ・・・A (逆の成立は問題文に書かれています)
(ii) より、,よって、 コ 0 ......[答] 点Bから直線APに下ろした垂線と直線APとの交点をとし、同様に点Cから直線APに下ろした垂線と直線APとの交点をとすると(右図参照)、 , Aに代入すると、
これより、はAPを1:kに内分する点(ベクトルの内分・外分を参照)です。
また、, ・・・C
これより、はAPをk:1に内分する点です。 サ 4 ......[答]逆にサのが成り立つとき、B,Cが成立するので、 となりAが成立するので、 ⇔ サの
のとき、また(とが同一の点)となります(右図参照)が、一見すると、適する選択肢がないように見えます。そこで、消去法で考えます。
まず、△PABと△PACが正三角形とは言えないので、は除外します。
「上記から,」とは言えないので、も除外します。
また、「上記から」とも言えないので、も除外されます。B,Cから直線APに下ろした垂線の足が一致してAPの中点になるので、 (BはAPの垂直二等分線上の点), (CはAPの垂直二等分線上の点)であり、△PABと△PACはともに二等辺三角形です。逆に、,であれば、 よりAが成立するので、つまりのとき、はと同値です。
のとき、△PAB ≡ △PACですが、△PAB ≡ △PACであっても、△PABと△PACが二等辺三角形とは限らず、,とは言えないのでAが言えず、はと同値ではありません(条件・命題を参照)。 シ 2 ......[答]
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