熊本大理系数学'09[4]

次の問いに答えよ。
(1) のとき、をみたすxの範囲を求めよ。
(2) を求めよ。


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解答 問2では、被積分関数に絶対値記号がついていますが、問1でその分母の符号を調べるようになっています。積分は、置換積分などがなかなかうまく行かないので、少々悩むかも知れません。

(1)  (三角関数の合成を参照)
δ は、を満たす角で、例えば、
よって、
のとき、
この範囲でとなるのは、,つまり、のとき。
求める
xの範囲は、 ......[]

(2) (1)の結果より、積分区間において、
においてにおいて
よって、において、
において、
以上より、
 ・・・@ (絶対値を含む定積分を参照)
ここで、少々困ります。はこの形のままでは、原始関数が求められません。さりとて、などとおいても、積分できる形が見えてきません。また、部分積分がうまく行く形でもありません。
こうしたときに、使える手段に、公式:
(不定積分の公式を参照)の利用があります。
ですが、であって、になりません。
この公式は、そのまま適用できなくても、少し変形すると使えることがあります。
のように、と定数の和や差の形に変形すれば積分できるわけです。
@でも、この変形ができないか、

とおいて調べてみると、
連立して解くと、
つまり、
これより、
 (C:積分定数)
とおくと、@は、

......[]


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