東工大数学'95年前期[3]
nを自然数とする。
(1) の増減を調べ、グラフの概形を描け。 (2) 楕円と曲線の交点のうちでない方の座標をとおく。このとき、であることを示せ。
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解答 (2)では、はさみうちすることは察しがつきますが、はさむものがなかなか見つからないので苦労します。
(1) ・・・@ よって、は単調増加で、,,より、方程式はにただ1つの解αをもちます。即ち、 , ・・・A また、
増減表は以下のようになります(関数の増減を参照)。これより、グラフの概形は右図。
(2) 楕円: ・・・B 曲線: ・・・C
B,Cを連立して、
即ち、 ・・・D
,,と(1)のグラフより、方程式Dは、の範囲にただ1つの解をもちます。即ち、
, ・・・E
ここで、をnの式で表せれば、を考えることができますが、Eをについて解くことはできません。そこで、の各辺をnで割り、 として、はさみうちにすることを考えます。ですが、Aを利用してもαをnで表すことができません。αよりも大きなものを探しても、を考えることができません。これで暗礁に乗り上げます。そこで、の利用を諦め、Eに出てくるを使うことを考えます。なので、 ・・・F これも、このままではにつながりません。なので、Fよりも大きくなるものを探すことになります。Fの右辺にはマイナスがついているので、よりも小さなもの、よりも大きなものを探します。より、 が使えそうですが、この右辺がαを含むままではの極限操作が行えないので、さらにAを利用します。 ∴ さらに、,つまりを用いて(ここではαよりも小さくなるものを考えていることに注意)、 結局、Fより、
ここで、とすると、右辺は、
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