東大理系数学'84年[6]
xy平面において、不等式の表す領域をDとし、不等式の表す領域をEとする。このとき、次の条件(*)を満たす点P全体の集合を求め、これを図示せよ。
(*) Pに関してDと対称な領域をUとするとき、 が同時に成り立つ。ただし、は空集合を表すものとする。
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解答 領域についての条件になっていますが、境界線についての条件として考えればOKです。
右図に、問題文の状況を示します。は黄色着色部分、は水色着色部分です。
Dの境界線上の点をとして、これとPに関して対称な点をとします。
との中点がになるので、
が成り立ちます。これより、
, ・・・@ s,tは、
を満たすので、ここに@を代入すると、
∴
これより、Uの境界線は、
・・・A で、Uに属する点はを満たします。Aの右辺をとおきます。
ここで、Dの境界線とEの境界線の交点を求めておきます。
両式を連立して、
∴ ,
交点はです。
が成り立つ、ということは、Uの境界線Aは、この交点よりも下を通る、ということです。つまり、より、
∴ ・・・B
さらに、が成り立つ、ということは、Uの境界線Aがよりも下を通ることを考慮すると、Dの境界線とUの境界線Aがにおいて2共有点(1接点の場合を含む)をもつことと同値であり、
さらに、とAを連立させて得られる2次方程式:
即ち、
がとなる2実数解(重解を含む)をもつことと同値であり、
従って、この左辺をとおいて、
と同値です(2次方程式の解の配置を参照)。
⇔ B より、Bのもとで、
かつ ・・・C
同様に、が成り立つことも、Uの境界線Aがよりも下を通ることを考慮すると、とAを連立させてできる2次方程式:
即ち、
が、となる2実数解(重解を含む)をもつこと同値であり、
従って、この左辺をとおいて、
かつ 区間の端: と同値です。
⇔ B より、Bのもとで、
かつ ・・・D
B かつ C かつ D,より、
図示すると右図黄緑色着色部(太線上を含み白マルと破線上を含まない)。
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