東大文系数学'97年前期[4]
をみたす実数t に対して、xy平面上の点A,Bを
A,B と定める。t がを動くとき、直線ABの通りうる範囲を図示せよ。
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解答 見るからにゴツゴツとそびえ立つ巨岩のような問題に見えますが、やっていくと、典型パターン問題だということがわかってきます。
とにかく、暗礁に乗り上げるまでは基本に忠実にやってみることです。
まず、A,Bのx座標が一致することがあるかどうか調べてみます。
より、A,Bのx座標が一致することはありません。
よって、直線ABの傾きは(直線の方程式を参照)、
直線ABの方程式は、
・・・@ となり、見慣れた形になってきます。
実数tがの範囲を動くと、直線ABが傾きやy切片を変化させながらxy平面上を動き回るのですが、直線ABの通過範囲は、いろいろと直線を引いてみてもなかなかつかめません。
そこで、x座標を固定して、直線が動くときに、あるx座標のところでy座標がどのような変化をするかを考えることにします。従って、xの方を定数として@をtの関数と見て、y座標の最大・最小を考えることになります。
@の右辺をとおいて、
とすると、になりますが、xと0との関係はいろいろ考えられるので、場合分けが必要になります(3次関数の増減を参照)。
(i) の場合、において、なので、は減少していて、 ,より、 (ii) の場合、xがの範囲に入るかどうかでも場合分けが必要になります。 ・のとき、 より、の増減表は以下のようになります。増減表より最大値はですが、最小値は,のどちらになるかでさらに場合分けが必要になります(3次関数の最大最小を参照)。 (a) のとき、より、 (b) のとき、より、 以上をまとめると、直線ABの通過範囲は、 図示すると右図黄緑色着色部分(境界線を含む)。
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