反変ベクトル・共変ベクトル・反変テンソル・共変テンソル
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K系の世界点xが、
系に座標変換されて世界点
になったとします。
K系における関数
の値と
系における関数
の値が等しいとき、即ち、
となるとき、ϕをスカラーと言います。
連鎖定理より、
縮約して書くと、
(分母に来ている
の添字μは下付き添字のように考えてください) つまり、微小変位
の添字μを上に書くとつじつまが合うのです。座標
の添字μも上に書きます。また、座標変換
に対して、
と同様の変換の仕方をするベクトル
,つまり、
のように変換されるベクトルを反変ベクトルと言います。反変ベクトルの成分の添字は右上に書きます。べき乗の指数と紛らわしいので注意してください。
これに対し、スカラーϕを各座標
で微分してできるベクトル(4元的gradとも言えるもの)
は、連鎖定理より、
縮約して書くと、
(右辺の添字μは分母にあるので下付き扱い)と書くと、
このように変換されるベクトル
を共変ベクトルと言います。共変ベクトルの成分の添字は右下に書きます。
K系で座標
の目盛りを1mで1,2mで2となるように取っていたのを、
系で座標
の目盛りを2mで1,4mで2となるように取ると、K系で
だった位置は、
系では
になります。目盛りの取り方と座標は反対の動きをします。つまり、
で、反変ベクトルの成分
は、
と、目盛りの取り方とは反対に変換されます。
K系で原点を通る直線の傾きが1のとき、この直線は点
を通過します。x座標の1が、
系で
になると直線は
を通過します。
系では、直線の傾きは2になり、目盛りの取り方と同じ動きをします。つまり、
で、共変ベクトルの成分である直線の傾き
は、
と、目盛りの取り方と同じように変換されます。
反変ベクトルと同様に、上付き添字が2つになり、
のように変換される量
を反変テンソルと言います。
共変ベクトルと同様に、下付き添字が2つになり、
・・・@ のように変換される量
を共変テンソルと言います。
反変成分と共変成分が混じっていて、
のように変換される量
を混合テンソルと言います。
微小世界間隔の2乗:
として定義される計量テンソル
は共変テンソルです。なぜなら、K系から
系に変換されて
となるとき、世界間隔の2乗は変化しないので、
これより、計量テンソル
は、
と@のように変換されるので、共変テンソルです。
反変ベクトル
から共変ベクトル
を作るとき、計量テンソルを用いて、
とします。縮約している添字μをνに入れ替えた
の両辺に、
の逆行列
をかけると、
となり、元の反変ベクトルに戻ります。同様に共変ベクトル
から反変ベクトル
を作るとき、
とします。反変テンソル
から混合テンソル
を作るときは、
反変テンソル
から共変テンソル
を作るときは、
共変テンソル
から混合テンソル
を作るときは、
共変テンソル
から反変テンソル
を作るときは、
とします。
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