共通テスト数学IA '25年第1問 

[1] abを実数とする。xについての方程式
 ・・・@
を考える。

(1) とする。
bに着目すると、@の左辺は
 ・・・A
と表せる。よって、Aを因数分解すると
となる。したがって、は@の解の一つであることがわかる。

(2) とする。
(i) @の左辺を因数分解すると
となる。
(ii) のとき、@の解は
となる。
(iii) であることは、(1)の解がだけであるための
の解答群
 必要条件であるが、十分条件ではない
 十分条件であるが、必要条件ではない
 必要十分条件である
 必要条件でも十分条件でもない

[2] 図1のように、直線上の点Aにおいてに接する半径2の円を円Oとし、上の点Bにおいてに接する半径4の円を円とする。円Oと円2点で交わるとし、その交点をPQとする。ただし、とする。さらに、は鋭角であるとする。このとき、△PABと△QABについて考えよう。

(1) とおく。
Oの中心Oから直線PAに引いた垂線と直線PAとの交点をHとする。であるから、である。よって、△OAHに着目すると、であるから
 ・・・@
である。
同様にして、円の中心から直線
PBに引いた垂線と直線PBとの交点をとすると
 ・・・A
であることもわかる。
また、△
PABの外接円の半径をとおくと、正弦定理により
が成り立つので
である。この式に@とAを代入することにより

となることがわかる。さらに
が得られる。
の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい)
 α   β

(2) 太郎さんと花子さんは、(1)の考察を振り返っている。

太郎:△QABの外接円の半径も求められるかな。
花子:(1)の求め方を参考にすればよさそうだね。

PAB,△QABの外接円の半径をそれぞれとおく。このとき、である。さらに、であることもわかる。
の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい)
 <   =   >

(3) 太郎さんと花子さんは、これまでの考察をもとに、△PABと△QABの辺の長さについて考えている。

太郎:ABの長さが与えられれば、PAQAの長さが求められそうだね。
花子:に注意して求めてみようよ。

とする。このとき
である。(1)より、であるから
である。
同様に、であることがわかる。


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解答 新課程となり最初の試験ですが、まずは軽く肩慣らし、という問題です。途中、引っかかる部分もありますが、カンで答えた方が良いかも知れません。

[1]  ・・・@ (2次方程式を参照)
(1) のとき@は、

 (因数分解の技法を参照)

2 イ 8 ......[]

(2) のとき@は、


 ・・・B
(i) よって、
2 エ 5 オ 3 カ 2 ......[]
であれば、です。
(ii) のとき、@の解は、以外に、
6 ク 4 ......[]
(iii) (iii)においてもの場合を考えていることに注意してください。のときBは1次方程式となるので、解はだけです。「 @の解がだけ」が成立します。
逆に、@の解がだけの場合、Bでのときにもとなり、2次方程式Bが重解を持つので、「@の解がだけ 」は成立しません。よって、のとき、「」であることは、「@の解がだけである」ための、十分条件ですが、必要条件ではありません(条件・命題を参照)。ケ 1 ......[]

[2](1) なので、です。同様に、です。△OAHに着目すると、です。コ 2 ......[]
よって、 ・・・@
4 ......[]
同様に、 ・・・A
8 ......[]
PABの外接円の半径をとして、正弦定理より、
 ・・・B
1 セ 0 ......[]
よって、
ここに@とAを代入すると、
 ∴
2 ......[]
これをBに代入して、
2 チ 2 .......[]
(2) とすると、(1)と同様に,△QABの外接円の半径をとして、正弦定理より、
 ・・・C
となり、
Cに代入して、
つまり、です。ツ
1 ......[]
B,Cより、 ・・・D
より、です。テ
1 ......[]
,Dより、
 ∴
1 ナ 4 ニ 4 ......[]
よっては鋭角なので、
(1)よりなので、余弦定理より、


 ∴
1 ネ 4 ......[]
は鈍角なのでであって、同様に、


となります。


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