センター数学IIB '09年第2問
放物線をC,点をAとする。
点Qに関して、点Aと対称な点をPとすると、
, が成り立つ。QがC上を動くときの点Pの軌跡をDとすると、Dは放物線
である。
二つの放物線CとDの交点をRとSとする。ただし、x座標の小さい方をRとする。点R,Sのx座標はそれぞれ,で、点R,Sにおける放物線Dの接線の方程式はそれぞれ
, である。
Pを放物線D上の点とし、Pのx座標をaとおく。Pからx軸に引いた垂線と放物線Cとの交点をHとする。のとき、三角形PHRの面積は
と表される。はのとき、最大値をとる。
のとき、直線HRと放物線Dの交点のうち、Rと異なる点のx座標はである。このとき、の範囲で、放物線Dと直線PHおよび直線HRで囲まれた図形の面積はである。
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解答 全国の予備校サイトや高校の先生方の団体では、こういう問題を適切な良問と持ち上げるのでしょうけれども、こうした問題のために夢を打ち砕かれてしまう才能を思うと、当ウェブサイトは、毎年繰り返されているこうした悪問を一刻も早くやめるべきだ、と、主張致します。
計算のボリュームがあるのに、前半のミスが一生を棒に振る致命傷になってしまうので、難関国立大を目指す皆さんは、検算方法などを工夫するとともに、本番では前半をミスしないように充分に注意してください。制限時間を考えると、実戦的には最後の(ナ)〜(ノ)をパスすることが賢明です。
PとAの中点がQになります。
, (ア) 1 (イ) 2 (ウ) 2 (エ) 2 ......[答]
QがC上を動くので、より、
整理して、
D: ・・・@ (オ) 2 (カ) 3 ......[答]
と連立すると、
整理して、
∴
(キ) − (ク) 1 (ケ) 3 ......[答]
@を微分して、
のとき、,
Rにおける接線は、
∴
のとき、,
Sにおける接線は、
∴
(コ) 2 (サ) 8 (シ) 6 ......[答]
においては、
なので、DがCの上に来ます。P,Hより、三角形PHRの底辺PHは、
三角形PHRの高さは、PとRのx座標の差で
∴
(ス) 2 (セ) − (ソ) 5 (タ) 3
増減表より、はのとき、最大値をとります(3次関数の最大最小を参照)。
(チ) 5 (ツ) 3 ......[答]
のとき、Hの座標はとなります。RとHを結ぶ直線は、
これと@を連立して、
整理して、
∴
Rと異なる交点のx座標はです。
(テ) 1 (ト) 3 ......[答]
の範囲で、放物線Dと直線PH ()および直線HRで囲まれた図形(右図の黄色着色部分)の面積は、
(ナ) 1 (ニ) 6 (ヌ) 0 (ネ) 8 (ノ) 1 ......[答]
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