広島大理系数学'10年後期[3]

に対して ()を考える。以下の問いに答えよ。
(1) のとき、が成り立つことを示せ。
(2) 等式を示せ。
(3) が成り立つことを示せ。
(4) が成り立つことを示せ。


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解答 不等式の証明が付属していますが、三角関数で表される数列の和を求めよう、という問題です。

(1) のグラフとのグラフを考えます。

より、両グラフとも、2を通ります。
において、より、のグラフは上に凸です
(関数の凹凸を参照)
において、のグラフは両端を除いて、両端を結ぶ直線のグラフより上にあります。よって、,即ち、

(2)

 (2倍角の公式を参照)

(3) (2)をどう使うか、ということを考えることになりますが、示すべき不等式の分母を払うと、
となるので、Σ内の式と、(2)の右辺とを見比べて、
とおきます。(2)を用いて、
つまり、
これを、について、加え合わせると、左辺は、



 (数列の求和技法を参照)
となり、右辺は、
となります。

に対して、より、

(4) (3)で示したの式では、右辺の派手な分子に目が行きがちですが、とは言えないので(1)が利用できません。目立たないですが、分母のの方に着目します。
(1)においてとすると、のときより、

より、

追記.(3)の等式は、ド・モアブルの定理を使うと、等比数列の和の公式を用いて証明できます。ド・モアブルの定理より、iを虚数単位、nを整数として、








実部、虚部を比較して、


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