東北大理系数学'10年前期[2]
a,bを正の実数とする。曲線C:と点Pを考える。以下の問いに答えよ。
(1) 点Pから曲線Cに接線がちょうど3本引けるような点の存在する領域を図示せよ。 (2) 点Pから曲線Cに接線がちょうど2本引けるとする。2つの接点をA,Bとしたとき、がより小さくなるためのaとbの条件を求めよ。
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解答 問題文をよく読んで勘違いのないようにしよう、という問題です。
・・・@
(1) ・・・A 接点における接線は、 極大値: 極小値: をとります(3次関数の増減を参照)。
点Pから曲線Cに接線がちょうど3本引けるようにするためには、tの3次方程式が相異なる3実数解を持てばよいのですが、そのためには、極大値が正でかつ極小値が負となることが必要十分です(微分法の方程式への応用を参照)。 極大値: より、
となりますが、このとき必ず、
極小値: なので、が相異なる3実数解をもつ条件は、です。,より、点の存在する領域を図示すると右図黄緑色着色部(点線の縦軸、境界線上、及び白マルを除く)。
(2) 点Pから曲線Cに接線がちょうど2本引けるとき、B:が相異なる実数解を2個もちます。つまり、B:が重解を1つ持ちます。このとき、のグラフは横軸と接するようになるので、極大値か極小値のいずれかは0になります。 のときは極大値が負となりBの実数解は1つです。でもでもなので、極小値が0になることはなく、極大値が0だとすると、 より、 ・・・C このとき、
は、2解、,をもちます。つまり、2接点のx座標は、0とです。2接線の傾きは、Aより、とです。
両接線とx軸とのなす角をα,βとして、,より、両接線のなす角は、 がより小さくなるためには、2接線のなす角がとなればよいのですが、このとき、となるので、 ・・・D C,Dより、求める条件は、
かつ ......[答]
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