慶大理工数学'09年[A2]
さいころを投げるという試行を繰り返し行う。ただし、2回連続して5以上の目が出た場合は、それ以降の試行は行わないものとする。
n回目の試行が行われ、かつn回目に出た目が4以下になる確率をとする。このとき、, ケ , コ である。またとおく。に対して、,,の間に成立する関係式を求め、それを ()の形に書くと サ である。よって、( シ )となる。
また、n回目の試行が行われ、かつn回目に出た目が5以上になる確率をとする。このときである。とするとき、と,の間には ス なる関係式が成り立つ。したがって、5以上の目が出る回数の期待値は セ である。
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解答 まずは、3項間漸化式が立てられるか、というところが勝負の分かれ目になります。期待値については、やり方が書かれてしまっているので、その通りに計算すればよいのですが、かなり計算が面倒なので、ミスには充分に注意してください。
さいころを投げて、5以上の目が出る事象をU (確率),4以下の目が出る事象をD (確率)とします。
(ケ) 必ず2回以上さいころを投げるので、 ......[答] (コ) 3回めにDが起こるのは、
・1回目がDで2回目がUで3回目がDになる(確率)場合と、 ・2回目がDで3回目がUになる(確率)場合 があり、両者は排反なので、 ......[答] (サ) のとき、n回目にDが起こるのは、 ・回目がDで回目がUでn回目がDになる(確率)場合と、 ・回目がDでn回目がDになる(確率)場合 があり、両者は排反なので、
とすると、
・・・B @,Aより、,より、α,βを2解とする2次方程式: (シ) Aより、は、初項:,公比αの等比数列。よって、 ・・・C Aのα,βを入れ替えて、
これより、は、初項:,公比βの等比数列。よって、 ・・・D C−Dより、
......[答] (ス) のとき、n回目にUが起こるのは、 ・回目がDで回目がUでn回目がUになる(確率)場合と、 ・回目がDでn回目がUになる(確率)場合 があり、両者は排反なので、
・・・E 必ず2回以上さいころを投げるのでです(も)が、より、 より、のときもEは成立します。 ......[答] , ∴
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