センター数学IIB '08年第1問 

[1] 実数xyは、
    ・・・()
を満たしている。このとき
   
の最小値を求めよう。
真数の条件によりである。ただし、対数に対し、
aを底といい、bを真数という。次に、()により
   
である。とおくと、であるから、
zのとり得る値の範囲は
   
となる。さらに
   
となるから、
Kのとき、最小値をとる。このとき、である。


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解答 真数条件より、 (対数関数を参照)
(
) 0 ......[]
()より、
() 3 ......[]
とおくと、
 ・・・@
より、
() 1 () 3 ......[]
() 1 () 3 ......[]
z
は正だから、相加平均・相乗平均の関係より、
不等号の等号は、つまり ()のときに成り立ちます。
() 1 () 5 () 3 ......[]
このとき、より、だから、
() 1 ......[]
@より、
底が
5の対数をとって、
() 5 () 2 ......[]



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[2] aを正の定数とする。点Oを原点とする座標平面において、中心がOで、半径が1の円と半径2の円をそれぞれとする。を満たす実数θ に対して、角の動径ととの交点をPとし、角の動径ととの交点をQとする。ここで、動径はOを中心とし、その始線はx軸の正の部分とする。

(1) のとき、Qの座標はである。

(2) 3OPQがこの順に一直線上にあるような最小のθ の値は
   
である。
θ
   
の範囲を動くとき、円において点
Qの軌跡を弧とする扇形の面積は
   
である。
(3) 線分PQの長さの2
   
である。
(4) xの関数
とおき、の正の周期のうち最小のものがであるとすると、である。


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解答 (3)は、余弦定理でOKですが、出題者は、三角関数で計算させようとしているようなので、三角関数でやってみます。
Pは、半径1の円周上の点で、座標は、,点Qは、半径2の円周上の点で、座標は、です。

(1) のとき、Qの座標は、
() 3 () 1 ......[]

(2) 3OPQがこの順に一直線上にある場合、

(とします)
() 3 () 6 () 2 ......[]
のとき、なので、円において点Qの軌跡を弧とする扇形の頂角は、
この扇形の面積は、
 (一般角を参照)
() 1 () 3 () 1 ......[]

(3)



 (三角関数加法定理を参照)
() 5 () 4 () 3 () 1 () 3 ......[]

(4) の周期(三角関数のグラフを参照)の最小のものがということは、

() 1 () 6 ......[]

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