京都府立医大数学'10年[1]
Oを原点とする座標平面上の楕円C:
を考える。
点P
(ただし、
)を通る楕円Cの2つの接線を
,
とし、それらと楕円との接点をそれぞれQ,Rとする。点Qを通り
と直交する直線を
とし、点Rを通り
と直交する直線を
とする。直線
と
の交点をSとする。ただし、Qのx座標はRのx座標より大きいとする。
(1) 2点Q,Rの座標をt を用いて表せ。
(2) 点Sの座標をt を用いて表せ。
(3) t が1より大きい実数全体を動くとき、点Sの軌跡を求めよ。
(4)
であるとき、△OPSの面積を
とする。
を求めよ。
【広告】ここから広告です。ご覧の皆さまのご支援ご理解を賜りたく、よろしくお願いいたします。
【広告】広告はここまでです。
解答 まともに腕ずくで計算しようとすると収拾がつかなくなります。どうやって計算するか、ということが問われている問題です。なお、楕円を参照してください。
(1) 点P
を通る直線を
とおいて
と連立していくと凄まじいことになります。傾きmを持ち出さずに、直接、接点の座標を求めるようにします。 接点Q,Rの座標を
とおきます。接点は楕円C上の点なので、
・・・@
における楕円Cの接線は、
・・・A点P
を通るので、
なので、
・・・Bを@に代入して、
整理して、
・・・C∴
Bより、 Qのx座標はRのx座標より大きいので、
Q
,R
......[答]
(2) ここも(1)の結果をそのまま使って連立方程式を解くのでは大変です。Q,Rの座標をよく見て、計算を工夫します。Qのx座標はRのy座標の
倍、Rのx座標はQのy座標の
倍になっていることに着眼します。対称性があるので、対称式の利用を考えます。 Cの2解、つまり、Q,Rのy座標をα,β とおきます。
より
です。
Cにおいて、解と係数の関係より、
,
・・・Dここで、
のときに
となることに注意します。 (i)
,つまり
のとき、Q
,R
です。Qにおける接線
は
,Rにおける接線
は
,Qにおける法線
は
,Rにおける法線
は
(ii)
,つまり
のとき、 Qのx座標は、Bを用いて、
(∵ D)同様に、Rのx座標は
です。
Aより、Q
における接線
は、 この傾きは
,よって、Qにおける法線
の傾きは
,Qにおける法線
は、
・・・E同様にRにおける法線
は、
・・・FE,Fを連立して、
(ii)の結果で
とすると、
となるので、(ii)の結果は(i)の結果を含んでいます。
よって、Sの座標は、
......[答]
(3) Sのx座標
,y座標
の間には、
という関係があります。 よりxはtの減少関数(関数の増減を参照)で、
のとき
,
のとき
これより、Sの軌跡は、直線
の
の部分 ......[答]
(4)
のとき、Pは直線
の
の部分にあります。Sは直線
の
の部分にあります。
と
は直交するので、△OPSの面積
は、
,
(
)より、
のとき、
(関数の極限を参照)∴
......[答]
【広告】ここから広告です。ご覧の皆さまのご支援ご理解を賜りたく、よろしくお願いいたします。
【広告】広告はここまでです。
数学TOP TOPページに戻る
【広告】ここから広告です。ご覧の皆さまのご支援ご理解を賜りたく、よろしくお願いいたします。
【広告】広告はここまでです。
各問題の著作権は
出題大学に属します。©2005-2024(有)りるらる 苦学楽学塾 随時入会受付中!理系大学受験ネット塾苦学楽学塾(ご案内はこちら)ご入会は、
まず、こちらまでメールを
お送りください。