横浜国大工数学'10年後期[5]
2つの数列,を
で定める。次の問いに答えよ。
(1) に対して、 を示せ。
(2) に対して、を示せ。 (3) nを2以上の自然数とする。である自然数kに対して、 を示せ。
(4) に対して、を示せ。ただし、 () を証明なしに用いてよい。
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解答 以下では、とします。(1)(4)では、二項係数の定義: (組み合わせを参照)を使います。
(1) かつ のとき、 かつ のとき、, かつ のとき、,
のとき、,このとき、またはなので、
以上より、 に対して、
・・・@ (1)の結果を用いて、
(T) のとき、 よって、であり、与不等式は成立します。 (U) かつ ()のとき、与不等式が成立するとします。つまり、 このとき、
・・・A この左辺は、
この左辺は、
よって、
∴ よって、のときにも、与不等式は成立します。 (T),(U)より、nを2以上の自然数とすると、である自然数kに対して、与不等式が成立します。 注.のときはに限られるので、(T)だけで完結していることに注意してください。
(4) のとき、@と同様にして、 (注.のとき中カッコ内は0です) (注.のとき中カッコ内は0です) 和をとるときkが動く範囲をとしているので、上記はの場合です。(3)の結果を用いて、 のとき、 のとき、 よって、 に対して、 追記.(2)の結果と合わせて、となりますが、ここで、とすると、となることがわかります。
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