慶大理工数学'08年[A2]
(1) さいころを続けてn回投げるとき、6の約数の目が奇数回出る確率をとする。たとえば、=,= カ である。のときとの間には= キ という関係式が成り立つ。これよりnを用いてをあらわすと=である。 (2) さいころを続けて100回投げるとき、1の目がちょうどk回 ()出る確率はであり、この確率が最大になるのはk= コ のときである。 次に、さいころを続けてn回投げるとき、1の目がちょうどk回 ()出る確率を考える。nを固定したとき、この確率を最大にするようなkの値が2個存在するための必要十分条件は、nを サ で割ったときの余りが シ となることである。
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解答 この問題も[A1]と同様、平凡な頻出パターンの問題です。(コ)はk回出る確率と回出る確率の比を考えます。
(1)(カ) さいころを2回投げて、6の約数の目が奇数回出るのは、1回目に1,2,3,6が出て、2回目に4,5が出るか、1回目に4,5が出て、2回目に1,2,3,6が出る場合で、その確率は、 ......[答]
(キ) n回目までで、6の約数の目が奇数回出るのは、
(i) 回目までで、6の約数の目が奇数回出て、n回目に4,5が出る、か、 (ii) 回目までで、6の約数の目が偶数回出て、n回目に1,2,3,6が出る、 場合です。
(ii)の確率は、 ∴、
(ク) @のとをαと置き換えると、 ・・・A ∴ @−Aより、 よって、は、初項:,公比:の等比数列。
∴ ∴ ......[答]
(2)(ケ) さいころを100回投げて、1の目がちょうどk回()出る確率は、
(コ) ・・・B とすると、
∴ Bにおいて等号成立はのとき(kは自然数なので、こういうことは起こらない)だけで、だから、 これより、が最大になるのは、 ......[答] のとき。
(サシ) さいころをn回投げて、1の目がちょうどk回()出る確率は、 とすると、
∴ ・・・C
Cの等号が成り立つkの値が存在しない場合、として、 このときは、を最大にするkの値は1個しかありません。
Cの等号が成り立つkの値が存在する場合、として、 このときは、を最大にするkの値は、の2個あります。
従って、を最大にするkの値が2個存在するための必要十分条件は、
,つまり、nを6で割ったときの余りが5となることです。
よって、(サ)は6,(シ)は5 ......[答]
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