慶應大学理工学部2021年数学入試問題
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[1] t を実数とし、座標平面上の直線l:を考える。
(1) 直線lはt の値によらず、定点を通る。その定点の座標はである。
(2) 直線lの傾きをとする。の傾きが最小となるのはのときであり、最大となるのはのときである。また、aを実数とするとき、t に関する方程式がちょうど1個の実数解をもつようなaの値をすべて求めると、である。
(3) t が実数全体を動くとき、直線lが通過する領域をSとする。また、kを実数とする。放物線が領域Sと共有点を持つようなkの値の範囲はである。 [解答へ]
[2](1) 複素数αはを満たすとする。このとき、である。また、となる整数s,tの組をすべて求め、求める過程とともに解答欄(1)に記述しなさい。
(2) 多項式をで割ったときの商は,余りはである。また、をで割ったときの余りはである。 [解答へ]
[3] nを自然数とする。1個のさいころを繰り返し投げる実験を行い、繰り返す回数が回に達するか、5以上の目が2回連続して出た場合に実験を終了する。下の表は、の場合の例である。例aでは、5以上の目が2回連続して出ず、5回で実験を終了した。例bでは、5以上の目が2回連続して出たため、3回で実験を終了した。
| 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 |
例a | 4 | 6 | 1 | 2 | 1 |
例b | 3 | 6 | 5 | | |
この実験において、Aを「5以上の目が2回連続して出る」事象、非負の整数kに対しを「5未満の目が出た回数がちょうどkである」事象とする。一般に、事象Cの確率を,Cが起こったときの事象Dが起こる条件付き確率をと表す。
(1) のとき、である。
(2) のとき、である。
以下、とする。
(3) となるkの値の範囲は、と表すことができる。このをnの式で表すとである。
(4) とおく。のとき、を求めるとである。また、とおくとである。 [解答へ]
[4](1) aはを満たす定数とする。の範囲で不等式
が成り立つことを示しなさい。
(2) bを実数の定数とする。の範囲で不等式 が成り立つようなbの最小値はである。
(3) nとkを自然数とし、
とおく。を求めると、である。また である。
[解答へ]
[5] 座標平面上で、原点Oを通り、を方向ベクトルとする直線をlとおく。ただし、とする。
(1) とする。直線lの法線ベクトルで、y成分が正であり、大きさが1のベクトルをとおく。点Pに対し、と表す。,として、s,tのそれぞれをa,bについての1次式で表すと,である。
点Pから直線lに垂線を下ろし、直線lとの交点をQとする。ただし、点Pが直線l上にあるときは、点QはPとする。以下では、とする。
(2) 線分PQの長さは、のとき最大となる。
さらに、点Rから直線lに垂線を下ろし、直線lとの交点をSとする。ただし、点Rが直線l上にあるときは、点SはRとする。
(3) 線分QSを1:3に内分する点をTとおく。θがを満たしながら動くとき、点Tがえがく軌跡の方程式はである。
(4) の最大値はである。 [解答へ]
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