慶應大学理工学部2024年数学入試問題
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[1](1) 2024の約数の中で1番大きいものは2024だが、6番目に大きいものはである。2024の6乗根に最も近い自然数はである。 (2) 関数は実数全体で定義されており、において を満たしているものとする。数列は漸化式 を満たしているものとする。
(i) ならば、すべての自然数nに対してとなることを証明しなさい。 (ii) ならば、の値によらずとなることを証明しなさい。 [解答へ]
[2] 3つのタイプのコインがある。タイプTは、両面にHが書かれている。タイプUは、両面にTが書かれている。タイプVは、片面にH,もう片面にTが書かれている。袋の中にタイプTのコインが1枚、タイプUのコインが2枚、タイプVのコインが3枚入っている。袋の中からコインを1枚取り出す。
(1) 取り出したコインを投げたとき、Hが出る確率はである。 (2) 取り出したコインを投げてHが出たという条件の下で、そのコインがタイプVである条件付き確率はである。 (3) 取り出したコインを2回投げたときに2回ともTが出たという条件の下で、そのコインがタイプUである条件付き確率はである。 (4) 取り出したコインを2回投げたとき、その結果からコインのタイプが分かる確率はである。 (5) nを2以上の自然数とする。取り出したコインをn回投げたとき、その結果からコインのタイプが分からない確率はである。 [解答へ]
[3] 連続関数はを満たし、で単調に減少するものとする。aを実数とし、Sを
と定める。
(1) と定める。Iとaを用いてSを表すと、のときとなり、のときとなる。 (2) aがを満たしているとき、の範囲で方程式は解をただ1つ持つことを証明しなさい。 (3) aはを満たしているとする。の範囲にある方程式の解をとおく。このとき、aを関数と実数t を用いて表すととなる。また、関数と、t に関する分数式を用いて、と表される。 (4) を(3)で定めた関数、をを満たす実数とする。を満たすすべての実数xに対しが成り立つことを証明しなさい。 (5) をでを満たす分数関数とし、をを満たす実数とする。かつならば、を満たすすべての実数xに対しが成り立つ。 (6) のときに、Sは最小になる。 [解答へ]
[4] 平行六面体OAGB-CDEFにおいて、,,とおき、,,,,,とする。 (1) 三角形OABの面積はである。頂点Cから3点O,A,Bを通る平面に垂線を下ろし、この平面との交点をHとすると、である。四面体OABCの体積はである。
辺OAをt:に内分する点をI,辺OBの中点をJ,辺BFの中点をKとする。ただし、とする。
(2) であり、三角形IJKの面積はである。 (3) 3点I,J,Kを通る平面が辺DEと共有点を持つのは、のときである。 [解答へ]
[5] 複素数平面上で、原点Oを中心とする半径1の円,およびに内接する半径r ()の円を考える。上に点Pを固定し、Pの位置を表す複素数が1になるようにを配置する。時刻からをに沿ってすべることなく回転させる。ただし、との接点は上を反時計回りに速さ1で移動するものとする。すなわち時刻におけるとの接点を表す複素数はである。 (1) Pが上に位置するような時刻で最小のものはである。 (2) 時刻におけるの中心を表す複素数を,Pの位置を表す複素数をとすると、,である。 (3) 時刻0から時刻の間にPが動く道のりはである。 [解答へ]
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