京大理系数学'07年前期甲[2]
x,yを相異なる正の実数とする。数列を
, ()
によって定めるとき、が有限の値に収束するような座標平面上の点の範囲を図示せよ。
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解答 2項間漸化式の問題ですが、「x,yを相異なる正の実数とする」という制約がついているので、解き易いように配慮されています。
問題文の2項間漸化式、
の両辺をで割ります(です)。
より、です。
とおくと、
・・・@ ,をαに置き換えた式
・・・A Aを解くと、
@−Aより、
これより、は、初項:,公比:の等比数列。
∴
より、 ∴
これが有限な値に収束するために、 ・,つまりのとき、 より、 これが有限な値に収束するために、
逆に、 かつ かつ のとき、が有限の値に収束します。
よって、の存在範囲は右図斜線部(境界線は、太線上を含み、点線上、白マルを除く)
注意 ,のとき、は言えますが、とは限らないので注意してください(数列の極限を参照)。
の反例を挙げておくと、
,ですが、
です。
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