東工大数学'24年前期[5]

整数の組に対して2次式を考える。方程式の複素数の範囲のすべての解αに対してとなる正の整数nが存在するような組をすべて求めよ。


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解答 以下では、平凡に2次方程式の問題として解答します。多くの整数問題と同様、必要条件で調べる整数の範囲を絞り、題意を満たすかどうか、シラミつぶしで調べることにより、工夫しなくても充分に時間内に解答できます。

 ・・・@
の解αについて、より,即ち、,よって、
 ・・・A (極形式を参照)
(nは正整数なので、)とおけます。より、
ド・モアブルの定理より、

よって(複素数の計算を参照)
 ・・・B
かつ、
 ・・・C
Cより、
よって、
 ・・・D
または、
 ・・・E

Eを満たす正整数nに限られます。
のとき、Aより、
@より
(k:整数)とおくと、
このとき、
ですが、となるのは、nが偶数のときです。
よって、
のとき、Aより、
@より
(k:整数)とおくと、
このとき、
nが偶数であればとなりますが、となるのは、のときだけです。
よって、

Dのとき、Bより、
 (2倍角の公式を参照)

またDより、
より,即ち、
これを満たす整数
aは、
のとき、

n4の倍数のときとなるので、この場合は適です。
のとき、
この解αについては、 (複号同順)
よって、となるので、この場合は適です。
のとき、

どちらにしても
2乗すれば1になるので、この場合は適です。

以上より、のすべての解αに対してとなる正の整数nが存在するような組は、
......[]



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