東大理系数学'25年前期[3]
平行四辺形ABCDにおいて、 ,
, ,
, ,
, とする。次の条件を満たす長方形EFGHを考え、その面積をSとする。
とする。次の条件を満たす長方形EFGHを考え、その面積をSとする。
条件:点A,B,C,Dはそれぞれ辺EF,FG,GH,HE上にある。ただし、辺はその両端の点も含むものとする。
(1)  とするとき、Sをa,b,θを用いて表せ。
とするとき、Sをa,b,θを用いて表せ。 
(2) Sのとりうる値の最大値をa,bを用いて表せ。
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解答 合成すればすぐに最大値を求められそうですが、正弦の値が1になるかどうか、ということが本問では簡単な話ではありません。
 右図より、
右図より、 ,
, ,
, ,
, ,
,
よって、 ,
,
(1) 
 
(2)  (三角関数の合成を参照)
 (三角関数の合成を参照)
より、
ここで、問題文の条件より、 ,
, ,つまり、
,つまり、 ・・・B
 ・・・B
Aより、 ・・・C
 ・・・C
ですが、 ・・・D
 ・・・D
とおくと、 より
より です。
です。 ここで、 ・・・E
 ・・・E
とおくと、 より、 は、
は、 においてt の単調減少関数で、
においてt の単調減少関数で、 ,
, より
より ,つまり
,つまり ∴
 ∴  ・・・F
 ・・・F
Bより ,
, ・・・G
 ・・・G
@を見ると、 ,つまり、
,つまり、 のときに最大になりそうなのですが、δが小さいときに、
のときに最大になりそうなのですが、δが小さいときに、 になったとしても、
になったとしても、 が
が よりも小さく、
よりも小さく、 となることがあり得ます。Gの範囲の中に
となることがあり得ます。Gの範囲の中に が含まれるのですが、Gは、
が含まれるのですが、Gは、 になる場合が必ずある、と言っているわけではありません。
になる場合が必ずある、と言っているわけではありません。 のとき、θがBを満たすどんな値をとっても、
のとき、θがBを満たすどんな値をとっても、 です。そこでFを、
です。そこでFを、 のときと、
のときと、 のときに分けて考えます。
のときに分けて考えます。 Dより、 ,つまり、
,つまり、 ・・・H
 ・・・H
このときは、 であり、Cよりa,bが与えらればδは定数であり、このとき@はθの増加関数なので、
であり、Cよりa,bが与えらればδは定数であり、このとき@はθの増加関数なので、 のときS最大となります。(1)の結果で
のときS最大となります。(1)の結果で として、
として、 
 ・・・I
 ・・・Iこのときは より、
より、 ,
, のときS最大となります。@で
のときS最大となります。@で
 として、
として、  ・・・K
 ・・・KH,I,J,Kより、Sのとりうる値の最大値は、
・ のとき
のとき
 ・ のとき
のとき ......[答]
 ......[答] 
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