慶大理工数学'25[4]

以下の設問では、区間で連続な関数に対して、区間ならばであること、およびであることをことわりなしに用いてよい。
(1) 自然数nに対してとする。このとき、である。
(2) 自然数nに対してとする。すべてのnに対して不等式
を証明しなさい。
(3) である。
(4) kを自然数とするとき、である。
(5) を微分可能な関数とし、Mを正の定数とする。区間で、は連続かつと仮定する。自然数knに対して、とし、とする。このとき、すべてのnに対して不等式
を証明しなさい。ただし、必要であれば(2)の不等式と(4)の等式を証明なしに用いてよい。


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解答 ゴタゴタしているように見えますが、誘導通り進めて行けばゴールにたどりつけます。

(1) のとき、
 (不定積分を参照)
 (数列の極限を参照)
......[]
(2) のとき、より成立します。
のとき、 ・・・①
より成立します。
のとき、を満たす整数kに対し、において
より
問題文に書かれている不等式を用いて、

よって、
これを、について加え合わせると、
 (階段関数と不等式を参照)
よって、 ・・・②
①+②より、
より題意は成立します。
以上より、すべての自然数nに対して、が成立します。(証明終)
(3)  (部分積分法を参照)



......[]
(4) xが大きくなるに従って正負を繰り返します(三角関数のグラフを参照)
を満たすxは、jを整数として、よりですが、積分区間においては、よりです。
が正負を繰り返しても、積分区間個の区間
()に分けると、その各一について、jにかかわらず、
なので、
 (定積分を参照)
......[]
(5)


問題文の不等式を用いて、
より、
(4)の結果を用いて、

(1)の結果を用いて、
ここで、より
 (証明終)



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