東工大数学'12年前期[5]
行列で定まる1次変換をf とする。原点Oと異なる任意の2点P,Qに対してが成り立つ。ただし、,はそれぞれP,Qのf による像を表す。
(1) を示せ。 (2) 1次変換f により、点が点に移るとき、Aを求めよ。
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解答 直交変換(1次変換(その2)を参照)を題材とする問題で、慶大理工'09年[B1]にも類題が出題されています。
問題文中というのは、原点以外の任意の点Pについて、が一定だということです。
(1) ・・・@ (),OPとx軸とがなす角をθ とすると、Pの座標はと表せます。 これが、任意の角θ について成立するために、
, ・・・A なぜなら、でなければ、より、 が、一定値となることはありません。
Aより、、即ち、 ・・・B
また、 ・・・C が成り立ちます。
(2) Bより、 ()として、,とおくことができます。Cより、A,Bとして、です(内積を参照)。 これより、, (複号同順)となります。よって、 Fより、
Eに代入すると、 (複号同順) (複号同順) ......[答]
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