ケプラーの法則 関連問題
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太陽のまわりを回る惑星の運動について、以下が成り立つ。
ケプラーの第1法則:惑星は太陽を焦点の一つとする楕円軌道を描いて運動する。
ケプラーの第2法則(面積速度保存の法則):惑星と太陽を結ぶ線分が単位時間あたりにに描く面積(面積速度)は一定である。
ケプラーの第3法則:惑星の公転周期の2乗は楕円軌道の長半径の3乗に比例する。
17世紀初頭に活躍した占星術師ケプラーが、師ティコ・ブラーエから託された膨大な観測資料を基に20年をかけて発見した法則。この法則の発見により、コペルニクスの地動説は揺るぎないものとなりました。
ケプラーの法則は、太陽の回りを周回する惑星だけでなく、地球の周囲を回る人工衛星などについても成り立ちます。
この法則は、ニュートンの万有引力の法則から証明されています。
太陽の位置を原点Oとする、平面座標、極座標を考え、惑星Pの位置ベクトルをとします。,動径OPのx軸から測った回転角をθとすると、
惑星Pの速度ベクトルは、
惑星Pの加速度ベクトルは、
は動径の方向を向くベクトル、は動径と垂直な方向を向くベクトルです。
これより、惑星Pの加速度の動径方向成分は、,
惑星と太陽の間に働く万有引力は中心力(と平行な方向を向く)なので、加速度の動径と垂直な方向の成分は0です。
これより、
従って、は一定になります。この一定値を ・・・A とおきます。
は、惑星Pの面積速度なので、惑星の運動では、面積速度が一定になり、ケプラーの第2法則が成り立ちます。
太陽の質量をM,惑星の質量をm,万有引力定数をGとして、惑星Pは、と逆向きの万有引力を受けて運動しますが、動径方向について運動方程式は、
よって、 ・・・B
惑星の運動の軌跡を考えるために、rとθの関係を調べます。tに関する微分をθに関する微分に直します。Aを用いて、
ここで、とおくと、
また、Aを用いて、,これらを、Bに代入すると、
これは、単振動の公式:と同じ形をしています。単振動の時は、の形になります。これより、
なので、
これは、離心率:である2次曲線の方程式です。とすると、
のときにr最小、つまり惑星Pが近日点に来るとすれば、
・・・B これは、太陽の位置、即ち焦点Oと準線までの距離がhである2次曲線です(極座標を参照)。離心率eについて、
であれば、楕円
であれば、放物線
であれば、双曲線
になります。惑星の場合には、太陽の回りを周回するので楕円になります。こうしてケプラーの第1法則が示せました。
Bにおいて、のとき近日点で、(とします)
のとき遠日点で、(とします)
楕円の長径は,長半径aはこので
楕円の中心と焦点との距離cは、
短半径bは、公式より、
∴ 楕円の面積は、,惑星の公転周期Tは、楕円の面積を面積速度で割って、
公転周期Tの2乗を長半径aの3乗で割ると、
,より、
∴ これで、ケプラーの第3法則が導けました。
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