東工大数学'12年前期[3]
3次関数のグラフをC,直線をlとする。
(1) Cとlが原点以外の共有点をもつような実数aの範囲を求めよ。
(2) aが(1)で求めた範囲内にあるとき、Cとlによって囲まれる部分の面積をとする。が最小となるaの値を求めよ。
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解答 解と係数の関係を利用するとしても、をaの関数とするのでは複雑になるので、かなり面倒です。
C: ・・・@
l: ・・・A
(1) @,Aを連立して、
・・・B 原点以外の共有点をもつとき、この方程式は、以外の解をもちます。つまり、2次方程式、 ・・・C が、を重解とすることがない、または、相異なる2実数解をもちます。
がを解にもつとき、よりですが、このとき、 より、も解になるので、Cとlは原点以外の共有点をもちます。のとき、3次方程式Bは、を重解にもつので、Cとlは、で接し、で交わります。 ・・・D2次方程式Cが相異なる実数解をもつとき、 ∴ 以上より、Cとlが原点以外の共有点をもつような実数aの範囲は、 ......[答]のとき、Cは、重解をもちます。 ・・・E
(2) のとき、2次方程式Cの2実数解をα,β として、解と係数の関係より、 2次方程式Cは、(i) のとき、より、Cは正負2解をもちます。 (ii) のとき、よりと合わせて、Cは正の解2解をもちます。 (i) のとき、Cの正の解をβ として、においてlがCの上に来るので、Cとlによって囲まれる部分の面積は、 ここで、β をaを用いて表せればよいのですが、Fを用いると根号を含む複雑な式になってしまいます。
より (Dに注意)なので、は、β の増加関数で、また、β もaの増加関数です。そこで、Fを用いて、をβ の関数と考えることにします。 とおくと、
より、はβ の増加関数です。においては、 ・・・G (ii) のとき、Cの正の解2解をα,β ()とします。Fが成り立ちます。 このとき、は、において正でCがlの上にあり、において負でlがCの上にあるので、 とおきます。(i)と同様に、Cでとして(Eに注意)、より、 (で重解の場合は、)なので、をβ の関数として考えます。この場合も、は、β の増加関数で、β もaの増加関数です。また、のとき、です。 とGとから、は、のとき最小で、このとき、より、Fを用いて、 が最小となるaは、 ......[答]
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