東工大数学'22年前期[1]
a,bを実数とし、とする。a,bが
, を満たしながら動くとき、を満たす複素数zがとりうる値の範囲を複素数平面上に図示せよ。
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解答 複素数を実部xと虚部yに分け、a,bをx,yで表して,に代入するか、2次方程式の解を考えるか、ですが、2通りのアプローチでやってみます。
(x,yは実数)とおくと、
(i) のとき、Aは必ず成立します。 @より、
これをab平面上の直線と見ると、この直線が、,で表される領域を通過する条件(線形計画法を参照)は、として
・または ・・・B
または
・ ・・・C
が成立することです(以下、2次不等式を参照)。
Cより、
∴ ・・・D
Bより、
かつ
は必ず成立します。
より、 ・・・E
Bより、
かつ
は必ず成立します。
より、 ・・・F
EまたはFが成立すればよい(EかつFではないので注意)ので、 ・・・G これはDの範囲を含むのでGだけ考えればOKです。
より、 ・・・H
@でとして、
とより、
より、 ・・・I 求めるの存在範囲(不等式の表す領域を参照)は、"かつG"または"かつHかつI"です。図示すると、右図黄緑色着色部(境界線と太線を含む)。
[別解] の解を考えても解答できます(2次方程式を参照)。
・・・J (i) のときJは実数解をもち、 (実数) ,より、,
よって、このときのzの存在範囲は、実軸上の の部分です。
(ii) のときJは虚数解をもち、 (x,yは実数)とすると、,
,より
また、より、
より、 求める領域は(i)の結果と(ii)の結果を合わせた領域です。
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