2次曲線に関する問題(その1) 関連問題
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2次曲線の問題を素直に2次方程式を用いて解く場合、2次方程式の判別式、2次方程式の解と係数の関係の技巧を考えます。
例1.楕円:と直線:が2点P,Qで交わっているとき、a,b,m (,,)を定数として、nの値を動かすときのPQの中点Mの軌跡、また、nに対してPQの長さを求める。
[解答] 楕円の方程式の分母を払うと、
と連立して、
整理すると、
・・・@
楕円と直線が2点で交わるので、@は、異なる2実数解をもちます。
判別式:
(2次方程式を参照)
∴
@の2解をα,β とすると、PQの中点Mのx座標はです。
@において、解と係数の関係より、
よって、Mのx座標は、 ・・・A
PQの中点Mは、直線上の点ゆえ、Mのy座標は、
・・・B
A,Bからnを消去すると、
これが軌跡の方程式です。
Aにおいて、nの範囲を考慮すると、
∴
Mの軌跡は、直線:のの部分で、右図赤線部分(両端白マルを除く)。 ......[答]
線分PQの長さは、P,Qのx座標の差にをかけたものになります。また、P,Qのx座標の差は、
(2次方程式の一般論を参照、2次方程式:の判別式をとして、2解の差は、)
よって、PQの長さは、
......[答]
例2.楕円: (,)外の点Pから楕円に引いた2接線が直交するようにPが動くとき、Pの軌跡を求める。
[解答] のとき、点Pを通る傾きmの直線は、
∴ ・・・@
以下、を1文字のように扱うのがコツです。
楕円の方程式の分母を払うと、
@を代入すると、
整理して、
直線@と楕円は接するので、この2次方程式は重解をもち、判別式: (2次方程式を参照)
∴
∴
より、これをmに関する2次方程式と見ると、2解は、Pから楕円に引いた2接線の傾きです。
2接線が直交するので、傾きの積は (2直線の平行と垂直を参照)
解と係数の関係より、
分母を払って整理すると、 ・・・A
のとき、とすれば、Pから楕円に引いた2接線は、のいずれかとのいずれかであって、直交します。
,は、4通りの符号のどの組み合わせについても、Aを満たすので、Aで、,と書き換えて、
Pの軌跡は、円: ......[答]
注.円:は、楕円:の準円と呼ばれます。
例3.放物線: ()上にない点Pから放物線に引いた2接線が直交するようにPが動くとき、Pの軌跡を求める。
[解答] 例2と同様に、点Pを通る傾きmの直線は、
・・・@
放物線の方程式に代入して、
直線@と放物線が接するので、この2次方程式は重解を持ち、判別式:
∴
整理して、
2接線は直交するので、この2次方程式の2解の積は、
解と係数の関係より、
∴
と置き換えて、Pの軌跡は、直線: ......[答]
直線:は、放物線:の準線です。
例4.双曲線: (,)に関して、以下を証明する。
(1) 直線: ()と、双曲線との交点をP,Q,直線と漸近線との交点をR,Sとして、
(2) 原点をOとする。双曲線上の1点Pにおける接線と、漸近線との交点をA,Bとすると、点PはABの中点であり、三角形OABの面積は一定,また、双曲線の焦点をFとして、
[証明](1) 双曲線の漸近線:とを連立し、
∴ (複号同順)
よって、RSの中点のx座標は、
一方、双曲線の方程式の分母を払うと、
を代入して、
整理して、
この2次方程式の2解α,β が、PとQのx座標になります。
PQの中点のx座標は、解と係数の関係より、
PQとRSの中点が一致するので、 (証明終)
(2) 接点Pの座標をだとして、接線:
分母を払って、
漸近線の方程式:を代入して、
∴ (複号同順)
よって、ABの中点のx座標は、
(∵ Pは双曲線上の点だから、)
Pは直線AB上の点であり、ABの中点のx座標がPのx座標に一致するので、PはABの中点です。
A,Bのy座標は、x座標の値を漸近線の式に代入することにより、
(複号同順)
三角形OABの面積は、
より、 (証明終)
(2次曲線に関する問題(その2)へつづく)
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