2次曲線の分類(その2)
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2次曲線の分類のつづきです。
(3) 2次曲線の方程式は一般的に、 ・・・(*) と表すことができます。
(*)が曲線を表すときは、直線や1点になる場合を除くと、楕円か双曲線か放物線に限られることを確かめてみます。
まず、(*)を行列を用いて書き直します(行列、行列の積を参照)。
より、, (t付きは転置行列を意味します、列ベクトルと行ベクトルの入れ替えです),,として、(*)は、
と書けます。ところで、は実数を成分とする対称行列(を満たす行列、対角成分を境にして右上と左下に対称に数字が並ぶ)なので、直交行列M(,つまり、を満たす行列、2次の正方行列では、回転移動を表す行列と、原点を通る直線に関する折り返しを表す行列に限られる、
1次変換(その2)を参照)によって、対角化することができます(スペクトル分解を参照)。つまり、 (p,qは、Aの固有値)として、
となるような、直交行列Mをとることができます(Mは、Aの固有ベクトルで大きさ1のベクトルを横に並べた行列)。
このとき、,つまり、となるをとると、より、
ここで、,つまり、,とおくと、
・・・D
こうして、(*)の中にあったxyの項を消すことができます。Mは回転移動または折り返しを表すので、Dにおいても、曲線(直線)の形状には変化はありません。
ここで、 (逆行列を参照)
(i) p,qが同符号で、,つまり、のとき、Dは、
・のとき、(*)は、楕円を表します。
・のとき、(*)は、1点となります。
・のとき、(*)は、何も表しません。
(ii) p,qが異符号で、,つまり、のとき、楕円のときと同様にして、
・のとき、(*)は、双曲線を表します。
・のとき、(*)は、で交わる2直線を表します。
(iii) p,qのいずれか一方、あるいは、両方が0で、,つまり、のとき、
・,のときは、
なら、で(*)は放物線を表します。
のときは、
判別式:として(2次方程式を参照)、
のときには、(*)は平行2直線を表し、
のときには、(*)は1直線を表し、
のときには、(*)は何も表しません。
・,のときも、同様です。
・のときには、
(*)は1直線を表します。
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